こんにちは。

 

どうやら射撃の名手は魚界にも存在したらしい。

 

ソイツの名は「テッポウウオ」

なんのひねりもないネーミングが逆に清々しい。

 

海にはテッポウエビっていう同じく射撃のプロがいたけど、今度は魚だ。

→ハサミから波動拳を出すテッポウエビ

 

何の変哲も無い、ただの白っぽい魚である。

<出典:フォト蔵

 

手足はおろか、銃など持つべくもないこの魚が如何にして射撃を行うのか。

その驚くべき生態が今!

明らかに!

なるのか!?

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テッポウウオの捕食(射撃)がスゴイ!!

 

まずは、テッポウウオの捕食風景を動画でご覧いただこう。

 

なんと、水面から水を弾丸のように飛ばして頭上にいるバッタを撃ち落としているではないか。

 

「それくらいならオレだってできるぜぇーッ!」

 

と、口に含んだ水を他人に向けてピュッピュするのとは訳が違うのだ。

 

 

テッポウウオがいるのは水中。

そして獲物がいるのは空中。

 

この空間の隔たりには、「光の屈折」という物理的な障壁が存在する。

みんなも理科の授業で習ったアレだ。

 

こんな感じのやつね。

 

そう、つまりテッポウウオから見える虫の位置は光の屈折によって歪められているのだ。

 

にもかかわらず、テッポウウオは正確に虫の位置を把握して射撃を行っているのである。

どうやら、光の屈折が最小になる、虫の真下に移動してそこから射撃を行っているようだ。

 

まさかコイツ、ニュータイプなのか!?

世が世なら、「白い悪魔」として恐れられていたに違いない。

強力なプレッシャーを感じる。

 

しかも水撃の射程距離は1〜1.5メートルもあり、さらに連射も可能。

「アーチャーフィッシュ」の英名は伊達じゃない。

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テッポウウオの口の中には細い溝があって、ここに水を溜めてエラをポンプみたいに強く閉めることで勢い良く発射する仕組み。

 

発射される水をよく見て欲しいのだが、たしかに弾丸のような勢いで水が飛ばされている。

オッサンの歯切れの悪い排尿のように、チョロチョロと消化不良な流水ではない。

(アレはオッサンが悪いんじゃない、前立腺がアレなだけだ。)

 

これは、テッポウウオがただ単に水を発射してるだけじゃなくて、水の勢いを殺さないように最後の方がより強く射出しているということ。

 

恐るべき高等テクニック。

 

まるで魔弾の射手である。

西川のアニキの「魔弾」が脳内で流れているではないか。

 

彼はいつからあんな筋肉キャラになったのか。

 

 

とにかくこのテッポウウオ、只者ではない。

 

 

テッポウウオの生態、生息地は?

 

で、このテッポウウオはどんな生態をしているのか。

 

テッポウウオ科の魚は現在のところ7種類ほどが確認されてて、

東南アジア、オーストラリアといた熱帯域の汽水〜淡水に生息している。

 

マングローブなんかが生い茂ったところでよく見られる。

 

実は日本でも、西表島で発見されたこともある。

 

 

体長は最大で40センチほどで、平均は20センチくらい。

 

見てきたように虫を撃ち落として食べたり、小魚とか甲殻類なんかも食べたりする。

肉食。

 

水中の獲物も食べるなら、別にわざわざ虫を撃ち落とす能力を身につける必要は無かったはずなので、いかにして身につけたのかは不明である。

お戯れで身についたのだろうか。

 

 

そしてテッポウウオには、さらに驚くべき能力があった。

 

なんと、人間の顔を識別できるというのだ。

 

特定の人間の顔写真に向けて発砲するとエサがもらえるように訓練されたテッポウウオは、別の人間の写真には反応せず、80%以上もの確率で正しい顔写真を見分けたという。

 

魚から見れば人間の顔なんて、多少のパーツの違いがあるくらいでほとんど同じに見えるはずである。

 

そもそも魚の脳ミソにそんな識別能力があるのかどうか疑問だが、ホントならかなりゴイスーだ。

 

私など、マーク・ザッカーバーグとサバンナの高橋ですら怪しい。

 

顔を見分ける実験の様子↓

 

ホントに顔面だけで実験しているw

 

 

テッポウウオは飼育できるのか?

 

なるほど。

 

つまりは、自分の顔を覚えてもらえば

 

「水面を覗き込んだ瞬間に顔を撃ち抜かれる」

 

という新感覚ゲームが楽しめるということである。

ハハハ、こやつめ。

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バッタを撃ち落とすくらいだから、なかなかの衝撃に違いない。

 

 

と、飼育しても楽しそうなテッポウウオ。

そもそも飼育できるのか。

<出典:www.aqua.stardust31.com

 

調べてみたところ、飼育は可能でそれほど難しくもないらしい。

日本の水族館でも飼育してるとこがけっこうあるそうな。

 

しかも1000円ちょっとからでも販売されてるので、非常にお求め安くなっております。

 

淡水・汽水どちらもOKで、水温は25〜30度くらい。

水槽は広めがいいようだ。

 

エサを水槽の蓋の裏にくっつけておくと、撃ち落とすところを楽しめる。

 

ただし蓋はちゃんとしとかないと、水槽のまわりがビショビショになる。

さらにコンセントとか電子機器があったりすると、

ファイナルディスティネーション(映画)みたいなことになって命を落としかねないので注意。

 


 

はい、以上でした。

 

なんか、テッポウウオは人の顔を撃つときにピンポイントで目を狙ってくることもあるのでお戯れの際は気をつけて。

 

ハハハ、こやつめ…ファッ!?