こんにちは。

 

アルプスの高原に暮らす、「マーモット」という不思議な動物がいる。

 

ネズミのような風貌をし、後ろ足で立ち上がっては周囲を伺う様子には胸キュンを禁じ得ない。

 

ところがその可愛げな見た目とは裏腹に、人間の如き行動を見せることがあるという。

このような動物がいかにして人間を彷彿とさせるというのか。

 

いやまあ別にそこまで気を引くほどのことじゃなかったんだけど、今時のGoogle先生はすごいからね。

ちょっと検索したらいろいろ出てくるからね。

 

謎の生物、マーモットの生態を追ってみた。

スポンサードリンク

マーモットの鳴き声とかケンカする姿が人間っぽい件

 

マーモットの姿を見ると、ただのデブネズミのようにしか見えない。

 

これはひどい。

 

こんなデブネズミがなんだ、人間のような声を出して、人間のような行動をするだと?

 

ふはは、笑わせてくれる。

 

どれ、鳴き声を聞かしてみぃ、ん?

(※音量注意)

 

割とホラー系だった。

 

まるでこの世の終わりでも訪れたかのような悲痛な叫びである。

声だけ聞けば、フルチンの変態男に出くわした女性のソレに聞こえなくもない。

 

もしかしたらカメラの撮影者がフルチンで、この叫びはマーモットの心の底から出た悲鳴だったのかもしれない。

心中お察しする。

 

 

どうもこの鳴き声は警戒音で、何も普段からこのような絶叫を響かせているわけではないようだ。

 

 

そしてさらに人間のような行動がコレである。

 

「なんじゃ、ワレコラ!」

「お前がなんじゃワレ!」

「あぁん?どつきまわすでコラ」

「やってみぃやおどれが!」

 

互いに後ろ足で立ち上がり、取っ組み合いからの喉輪

歯と闘争本能をむき出しにして、己と己のプライドを賭けた荒野の大決闘である。

 

この1対1の大勝負に、他者の介入は何人たりとも許されない。

 

どっかで見たことあるなコレと思ったけど、アレだ。

 

「殴り合いになると先生に怒られたり、後でいろいろめんどくさいからとりあえず取っ組み合いにしとこう」

という暗黙の了解の元で行われる小学生同士の微妙なケンカだ。

 

パンチやキックの応酬に持ち込みたいのはやまやまだが、痛いのはイヤだし親にも

「まーたケンカしくさって、このバカタレが!」

とキレられるのも避けなければならない。

 

小学生にだっていろいろ複雑な事情があるのだ。

 

ふと、昔のことを思い出した私なのだった。

スポンサードリンク

と、このようにマーモットは妙に人間くさい行動を見せる動物なのである。

自然界も芸能界も小学生も、かわいいだけではやっていけない世の中なのである。

 

 

マーモットの生態

 

ではこのマーモットは、どんな動物なのだろうか。

 

生物学的には、「ネズミ目リス科マーモット属」に分類される生物である。

一応リスの仲間だけど、サイズがデカイ。

 

体長は50センチ前後、体重は冬眠前には7キロを超える。

 

主に山岳地帯に生息し、有名どころだとアルプス山脈とかヒマラヤ山脈、ロッキー山脈なんかで見られる。

ヨーロッパ、アメリカ、ユーラシアと分布域は広く、亜種がたくさんいる。

 

日本には生息してない上、知名度が低いのでなじみが薄い。

 

 

「モルモット」の語源!?

 

ただこの「マーモット」っていう名前、「モルモット」に似ている。

種類は全然別の動物なんだけど。

 

モルモットはオランダから日本に持ち込まれたもので、その時の呼び名である。

モルモットは「テンジクネズミ」のこと。

 

しかし、元をたどるとテンジクネズミがヨーロッパに移入された際、オランダ人がテンジクネズミとマーモットを混同。

 

結果として「テンジクネズミ=モルモット」として日本にやって来ることになった。

 

我々が普段、モルモットと呼んでいるネズミはマーモットと勘違いされて命名されていたのだ。

とんでもないことをしてくれたなオランダ人。

 

 

マーモットの活動

 

マーモットは高原の地面に巣穴を掘り、そこで生活する。

基本的には親子の家族単位での群れを作り、それらが集まって数十頭のコロニーを形成する社会派動物である。

 

寒冷な高原に住むため暑さに弱く、気温の高い日中は巣穴に引きこもる。

気温が低くなる朝夕にもそもそ出てきては、草とか虫を食べる。

 

日本の田舎のコミュニティよろしく、ヤツらのコロニーは保守的で排他的。

常に巣穴のまわりでは後ろ足で立ち上がって、外敵の侵入を監視している。

 

ひとたび警戒音が発せられると、群れは脱兎のごとく巣穴へ退避する。

逃げ出すヤツらはよく訓練されたマーモットだ。

 

 

コロニー内には個体の格付けがあって、地位の高いマーモットと低いマーモットがいる。

順位の高いヤツはコロニー内で影響力が高く、コロニー内の個体数が増えすぎないように地位の低い個体にケンカを売って子供を産ませないようにしたりする。

 

「アンタが子供を産むと、アタイらが困るんだよね(クッチャクッチャ」

 

完全なモンスターペアレントである。

 

力の強いメスが、弱いメスの妊娠を知るとケンカをふっかけ、ストレスで胎児を死なせるという暴挙に出ることもある。

ママ友こわい。

スポンサードリンク

夏が終わると、マーモットは冬眠の準備に入る。

ヤツらは1年のうち9ヶ月も冬眠をするのだ。

 

冬眠中は心拍数や呼吸回数を「1分間に数回」と極端に落とし、冬眠前に蓄えた脂肪を消費して過ごす。

冬眠明けには、マックス時の半分くらいの体重になってたりする。

 

デブデブ言うけど、春はシュッとしてるんやで。

 

 

意外と人懐っこいマーモット

 

てっきり警戒心の塊のような動物かと思いきや、意外と人懐っこい面もある。

 

当然のように餌付けされるマーモット。

 

それでいいのかおまいら。

 

もはや警戒心のかけらも見られない。

これではのうのうと肥え太ったブタネズミ以外の何者でもない。

 

 

実は減少傾向にあるって

 

かつてはマーモットの脂肪はリウマチ薬になるとかで、マーモット狩りが頻繁に行われてたらしい。

 

それの名残か、今でもアルプスではマーモット狩りがスポーツ的に行われてたり、衣服用の毛皮を取るためにマーモットを捕獲することがあるという。

 

温暖化による気候の変化とか、人間による捕獲、密猟とかでマーモットの個体数は減少傾向にあるらしい。

地域によっては部分的に絶滅しかけたりしてるとこもあるそうで。

 

大事にしませう。

 


 

はい、以上でした。

 

デブにはデブなりの理由があったという。

冬眠が最強のダイエット法という説、ここにありき。