こんにちは。
海に住む、あのヌラヌラでモヨモヨした体を持つ生き物…。
やけに派手なのもいるかと思えば、死ぬほど地味なヤツもいる。
そう、アイツらだ。
ウミウシだのアメフラシだのナマコだのと呼び名があるけど、実際何が違うねんと。
そんな軟体生物好きのあなたの疑問にお答えしよう!
ウミウシとアメフラシ…おい、何が違う
イメージで言えば、
「ウミウシは派手で綺麗で、アメフラシは地味でなんか汚ねぇ」
的な感じだろう。
実際にウミウシはいろんな色・形の種類がいて、見てて飽きない。
アメフラシは何かもうしょうもない。
<出典:ja.wikipedia.org>
何の仲間?
で、ヤツらは結局なんなのか?
実はどっちも貝の仲間である。
貝ってゆーと普通は貝殻で覆われた生き物を考えるけど、ヤツらは貝が退化して中身がむき出しになってる状態。
(貝の名残みたいのが体内に埋もれてる)
んでどっちも雌雄同体だ。
ナメクジといっしょ。
生物学的な違いは?
さっき説明したように、どっちも貝の仲間。
で、違うとこは?だけど…。
ウミウシは「後鰓亜綱(こうさいあこう)裸鰓目(らさいもく)」っていう種類に属する生物のことを指す。
で、その後鰓亜綱の下にはいろんな◯◯目っていう種類があって、その中の「無楯目(むじゅんもく)」っていう種類の生物をアメフラシと呼ぶ。
つまり、どっちも同じ後鰓亜綱に属していて、その下の◯◯目が違うってことだね。
ただし、ウミウシに関してはその分類があいまいで、裸鰓目以外もウミウシって呼んだりする。
ええい!ややこしい!!
人とか地域とかによって分類の仕方が違ってて、公式にも決まってないもんやで、
「もう後鰓亜綱は全部ウミウシ(の仲間)でええんちゃうか(テヘッ」
みたいな感じになってる。
いや、誰かがちゃんと決めたらええやん。
と思うのは素人考えだろうか。
生態の違い
だいぶややこしかったけど、生態的にはどう違うか?
ウミウシの定義が適当やで、一般的な違いってことで。
まずボデーの大きさだけど、アメフラシがだいたい15センチくらいに対して、ウミウシは数センチしかない。
体の色・形もいろいろあるのがウミウシで、アメフラシはバリエーション少なし。
エサにするものも違ってて、ウミウシは海綿とかコケムシとかの動物性の食物を食べるのに対して、アメフラシはコンブとかワカメといった植物性のものしか食べない。
あとアメフラシは外部から刺激を与えると、防御反応としてネバネバした妙な紫色の粘液を出す。
どっちも地域によっては食用にするとこもあるみたいだけど、基本的にはマズいらしい。
あと食べたものから毒素を貯めこんでる可能性もあるんで、素人が適当に調理して食べるのはオススメできない。
まとめると
つまり、どっちも貝の仲間だけど、その中での種類が違うと。
ただしウミウシは定義があいまいなんで、「アメフラシもウミウシの仲間」と考えることもできる。
ビジュアルとか食べ物でも違いがある。
て感じ。
ちなみに流氷の天使として有名なクリオネも同じ後鰓亜綱の生物で、「裸殻翼足目(らかくよくそくもく)」っていう種類である。
もうちょい分かりやすい分類名にしてくれんかのう…。
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