こんにちは。
昆虫界でも屈指のカッコよさを誇るカミキリムシ。
シャキーンと伸びた触角、シュッとした体格、バァーンとしたアゴ、
そして仮面ライダーのようなカッとした眼、どれをとっても美しい。
なお、異論は認めない。
たとえ農業従事者からは害虫と疎まれながらも、カッコいいものはカッコいいのだ。
世界で2万種類を超えるほどのカミキリムシたちの姿と生態をババーンと紹介しよう。
あと一応駆除の話もちょいと。
カミキリムシの種類
世界で2万種、日本だけでも800種もいるカミキリムシ。
そう聞くと心踊るわけだが、いかんせんカミキリムシとか普段見ない。
いや、家の中とかにいきなり居られても困るわけだが、
いやでもそれはそれでオイシかったりするわけだが、
とにかくいろんな種類がおるんやで。
ゴマダラカミキリ
<出典:ふしあな日記 – FC2>
日本でカミキリといえばコレ。
黒いボディに白いブチブチがトレードマーク。
ウルトラマンに出てくるゼットンの背中はコイツがモチーフだとかなんとか。
ルリボシカミキリ
<出典:ウィキペディア>
キレイな青色が特徴の日本固有種。
でも死ぬと青色が赤っぽくなってくので、標本はこんなキレイじゃないという。
はかなげ〜
シロスジカミキリ
<出典:ウィキペディア>
国内最大種のカミキリ。
なんともイカツイ顔をしくさっている。
<出典:ふしあな日記 – FC2>
こーゆー仮面ライダーいるよね、ぜったい。
オオキバウスバカミキリ
<出典:ウィキペディア>
アゴがやべーカミキリ。
背中の模様も無駄にカッコイイ。
アマゾンに生息してるけど、生態はいろいろと不明なこと多し。
10〜15センチと、世界第二位のサイズである。
タイタンオオウスバカミキリ
<出典:ウィキペディア>
最大で16センチを超える、世界最大のカミキリ。
もはや人智を超えたサイズ感。
中南米の熱帯雨林に生息。
人間との比較。
<出典:X図鑑>
(+`゚∀´)=b グッ!
じゃねえよ。
テナガカミキリ
<出典:blog.livedoor.jp>
自分の体長よりも長い手を持つカミキリ。
ダルシムはヨガの力を使って腕を伸ばすけど、コイツは天然でこれだ。
中南米に生息している。
トラカミキリ
<出典:ネコな日々 – ココログ>
六甲おろしが似合うカミキリ。
スズメバチに擬態してるこすいヤツ。
ジャコウカミキリ
<出典:Gooブログ>
緑と赤のクリスマスカラーをしたカミキリ。
体から独特な芳香を放つ。
クシヒゲミヤマカミキリ
<出典:Yahoo!ブログ>
触角がなんかビロビロしてる。
なんぞコレ。
ホタルカミキリ
<出典:www.ishidashiki.sakura.ne.jp>
ほ…ほたる…。
ホタルカラーのカミキリ。
サイズは1センチくらいと小型。
ノコギリカミキリ
<出典:Bekkoame>
妙な黒光りと2~5センチという絶妙なサイズ感、
カミキリにしては速い歩行速度により、
ややもするとゴキブリに見えてしまう悩ましげな存在。
ベニカミキリ
<出典:北摂の生き物>
体長1.5センチくらいの、赤いボデーがシャレオツなヤツ。
日本各地に生息。
ラミーカミキリ
<出典:ウィキペディア>
白と黒のパンダカラーが特徴。
日本にもいるけど外来種。
リンゴカミキリ
<出典:www.geocities.co.jp>
オレンジと黒の細長いカミキリ。
体長は1~2センチくらい。
リンゴとか桜の木を荒らす子。
モモブトコバネカミキリ
フトモモだけアスリートの如くガチムチに強化されたカミキリ。
ウホッ!いいフトモモ!
ニイジマチビカミキリ
<出典:虫の棲む星>
体長3~5ミリ程度の小粒カミキリ。
カミキリ怪人
<出典:楽天ブログ>
仮面ライダーblackにて、子供を人質にとるカミキリ怪人。
ライダーキックで蹴り殺される。
カミキリムシの幼虫とか生態とか
そんで。
カミキリムシの生態について。
カミキリムシの名前の由来は、
「髪の毛を噛み切るほどアゴの力が強い」
ってことから。
だがしかしカミキリムシが髪の毛を噛み切るようなことをするのだろうか。
はなはだ疑問である。
世界中のあちこちに分布してて、色・形・サイズも多種多様。
ほとんどの種類は樹液とか樹木の皮、花、葉っぱとか茎なんかを食べる草食系。
メスの方がオスよりもデカイことが多い。
カミキリムシはカブトムシとかクワガタみたく、卵⇒幼虫⇒サナギ⇒成虫へと変化する完全変態を行う。
「完全なる変態」という意味ではない。
長い触角は優れたセンサー機能を持ってて、ニオイも感知可能。
オスのほうがメスよりも触覚が長いのは、メスのニオイをくんかくんかするためだろう。
いや、やっぱり変態だった。
成虫はアゴを使って植物の茎とか枝に穴を開けて、その中に産卵。
生まれた幼虫は植物を食べながらモリモリ成長していく。
<出典:ウィキペディア>
幼虫は「鉄砲虫」なんて呼ばれたりもするが、どこがどう鉄砲なのか小一時間ほど…。
ちゃんと排泄用の穴もあけておいて、ウンコは外へプリプリと。
生きた植物の中に寄生するヤツとか、枯れた植物の中に寄生するヤツもいる。
生きた植物に寄生するヤツが害虫扱いされるわけね。
寄生された植物はじわじわ弱ってそのうち枯れちゃったりするんで、農家の人たちから親の敵の如く忌み嫌われているのだ。
1~2年(種類によってはもっと)で成長した幼虫はそのまま植物の中でサナギになって、羽化すると穴を開けて外へ飛び出すのである。
サナギは長い触角がぐるぐる巻きになっとる。
<出典:フォト蔵>
幼虫は貴重なタンパク源として食用に。。
けっこううまいらしいんだけど、食ったことないので真実は不明。
成虫は捕まえるとブチ切れてギチギチと威嚇音を発する。
こんな感じ。↓
これは鳴き声じゃなくて、こう、体の部品と部品をこすり合わせて音を出している。
なんかカワイイ。
飼育もけっこう簡単にできるけど、成虫の寿命は数ヶ月くらいと短いんで
お楽しみ時間はあんまりないのが残念ね。
成虫が羽化するピークは5月~7月くらい。
なのでカミキリ好きはこの時期にそこらを探せば、交尾しまくってる姿が見つかるはずである。
はい、以上でした。
捕まえて飼育してもよし、幼虫を食すもよし、交尾してる姿を拝むもよし。
ぜひカミキリムシの世界をお楽しみあれ。