こんにちは。
秋になると、銀杏(ぎんなん・いちょう)の木がきれいな黄色に色づいてくる。
銀杏並木なんかは毎年きれいに染まる。
しかしだ、銀杏の木の下を通る度に漂ってくる、異臭。
なんとかならんのか、あれは!?
紅葉どころじゃねえ!!
と、苦手な人も多い銀杏だけど、その栄養価は注目したいところ。
反面、中毒にも注意が必要なんで、いろいろ調べてみた。
銀杏の栄養価とは?
まずは銀杏の実にどんな栄養があるのか見ていこう。
銀杏の実に含まれる主な栄養成分
・ビタミンA
・ビタミンB
・ビタミンC
・鉄分
・カリウム
滋養強壮の他にも、咳止め、頻尿の改善にも効果があると言われている。
こう、茶碗蒸しの底に沈んでる銀杏を見て、
「コイツは何のためにおるんや…」
と昔から疑問だったんだけど、意外と効果があったらしい。
いやでも別にうまくもなんともないしな…。
どんな中毒症状が?
で、その銀杏の実だけど、中毒症状を起こす恐れがある。
症状としては、腹痛・下痢・嘔吐とかを起こして、ひどい場合は痙攣や呼吸困難まで引き起こす。
最悪、死亡することもある。
中毒を起こすのは、食べ過ぎ。
目安は大人で40粒以上、子供で7粒以上食べると中毒の恐れがあるという。
中毒は特に子供に起きやすいんで、5歳未満の子供には食べさせないほうが無難だろう。
現に60粒食べた女性が中毒症状を起こした事例がある。
どう考えても食べ過ぎだ…。
中毒を起こす成分
中毒を起こす成分はメチルピリドキシン(MPN)という物質で、ビタミンB6の働きを抑制してしまうことが原因で中毒症状を起こす。
ビタミンB6が欠乏状態になることで、神経伝達を抑制するGABAの働きが弱くなる。
これにより神経が過剰に反応して興奮状態になり、痙攣を起こすという仕組みだ。
また銀杏にはギンコール酸ていう物質も含んでいて、人によっては皮膚がかぶれたりといった症状も見られる。
中毒症状が出てしまったら?
とりあえず病院へ。
腹痛とか下痢くらいならそのうち治まるけど、痙攣とかまで発症している場合はビタミンB6を活性化させる物質(PLP)の注射が有効。
そもそも、そんなモリモリ食うなとw
なぜ臭いのか?
そして銀杏といえば、あの強烈な臭いである。
地面に落ちて潰れた実から、非常に不快な刺激臭を撒き散らしてくれる。
できれば秋の銀杏並木の下は通りたくないものである。
すべるし。
で。
あの臭いの元は、酪酸とヘプタン酸という物質。
酪酸は足の臭いの原因ともされているw
「銀杏の臭い=足の臭い」
ということである。
その強烈な臭いから、サルやネズミも近づこうとしないという。
もう一度言うが、
「銀杏の臭い=足の臭い」
なのである。
やめろ!やめてくれ!!
あえて哺乳類が嫌がるような臭うを発することで、実を食べられてしまうことを防ごうとする銀杏の戦略なのだ。
はい、以上、銀杏についてでした。
イマイチ何がいいのかわからんのだけど、好きな人は好きなんだろう。
お食べの際は数量に注意してご賞味ください。