こんにちは。
あの人魚伝説の元になったと言われる、ジュゴンとマナティー。
なんかどっちも似たような体系で、水草をもふもふ食ってるだけの哺乳類ってイメージである。
で、
「正直な所、見分けがつかぬのだ」
というアナタのためにその違いを懇切丁寧に解説してやろう。
ついでに、人魚伝説の元になったとかいうウワサの程を検証してみよう。
ジュゴン?マナティー?
見た目の違い
じゃあまずはお写真から…。
ジュゴン
<出典:plaza.rakuten.co.jp>
マナティー
<出典:schnajr.exblog.jp>
似てんな、おい。。
でもちょっとだけ違うとこがあるのにお気づきだろうか。
①しっぽ(尾びれ)
・ジュゴン⇨イルカみたいな三角形
・マナティー⇨しゃもじみたいな丸形
うん、これはわかりやすい。
②口
・ジュゴン⇨だいぶ下向き
・マナティー⇨ジュゴンよりも上向き
微妙…。
③胸びれ
・ジュゴン⇨短い
・マナティー⇨爪と肘があって長め
マナティーの祖先はゾウと同じなので、爪と肘が残ってる。
<出典:agije.com>
④皮膚
・ジュゴン⇨つやつやスベスベ
・マナティー⇨ザラザラでフジツボがついてたり、苔むしてたりする
苔ってww
…てな感じ。
生態の違い
じゃあ生物的にはどうなのかと。
まず、どっちも同じカイギュウ(海牛)目に属していて、ジュゴンはジュゴン科、マナティーはマナティー科に分けられる。
ただしカイギュウ目はジュゴン目とも呼ばれるんで、マナティーはジュゴンの一種とも言えるかも。
で、生態は。
①エサ
・ジュゴン⇨海藻(アマモ)
・マナティー⇨水草
ジュゴンは海底に生えてる海藻を食べるから口が下向きについてて、マナティーは水面に浮いてる水草を食べるから、口は上めについてる。
<出典:blogs.yahoo.co.jp>
ちなみにジュゴンは特定の海藻しか食べない超偏食な上に、フードファイター並の食欲を誇る。
1日に数十キロも食べるんで、飼育した場合の食費は年間2000万円かかるらしい。
マナティーの方は、飼育下ではレタスとかニンジンとかの野菜も食べるんで、コスパ高し。
②生息地
・ジュゴン⇨熱帯〜温帯の浅い海(太平洋)
・マナティー⇨北米、アマゾン、アフリカの川・浅い海(大西洋)
意外と知られてないけど、ジュゴンは海でマナティーは川に住んでる。
さらにジュゴンは沖縄にもちょっとだけ生息してるけど、数十頭しか残ってないらしい。
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