食虫植物。
その妖しい響きに魅了される者数知れず。
そして管理人もその一人である。
甘い香りで虫を誘い、死のトラップを仕掛けるトリックスター。
植物というその静かなる生命像とはかけ離れた、捕食者としての獰猛性というギャップ。
そう、それは「萌え」なのだ。
「食虫植物萌え」という分化が生まれることを願ってやまない。
パックンフラワー萌え!(*°∀°)=3
脱線した、本題です。
食虫植物って、たまに聞くけどどんな種類があって、どんな生態なの?
飼えるの?といった疑問に答えるコーナーです。
食虫植物たち
食虫植物はよく勘違いされるが、虫からしか生きていくためのエネルギーを得られないというわけではない。
ちゃんと光合成して栄養分を得ることができるのだ。
彼らは栄養が十分でない土地に生息することが多く、発達した根を持たない。
そこで足りない栄養素を補う目的で虫を狩るようになったと言われる。
・ウツボカズラ
落とし穴式トラップの食虫植物。
70種ほどのウツボカズラ属がおり、ツボ型になった葉の中に虫を落とし、消化液で溶かして養分を吸収する。
ツボの裏側はツルツルで、虫が滑り落ちやすく上りにくい設計になっている。
また虫を誘う甘い蜜線がついたものもある。
ちなみにツボの上部にはフタがついているが、虫が落ちたら閉じる、といったギミックにはなっていない。
雨水などが入らないようになっているようだ。
・モウセンゴケ
粘着式トラップの食虫植物。
コケといわれるだけあって、湿地に生息する。
葉の一面は長い毛で覆われており、その先から虫を誘う甘い香りの粘液を出す。
それに誘われてやってきた虫を毛と葉がぐるっと覆ってからみつき、消化していく。
ちゃんと、食べられるものと食べられないものを判別できるというインテリ植物である。
・ハエトリグサ
挟み式トラップの食虫植物。
この凶悪なビジュアル。
このトゲトゲのついた葉で虫を挟み、消化液を出して溶かしてしまう。
葉が閉じるには2回の刺激が必要で、1回触れただけでは閉じない。
また、1回目の刺激から20秒以内に2回目の刺激がないと反応しないという。
これは虫以外のものが触れた際の誤作動を防ぐためのものらしいが、
なんだこの性能は。本当に植物か!?
葉が閉じて捕える様子↓
・タヌキモ
湿地、もしくは水中に生息する吸引式トラップの食虫植物。
袋状の捕虫器官を持ち、水圧を利用して近づいた獲物を瞬時に袋の中へ吸い込む。
まさに一瞬の早業。
水と一緒に獲物を吸い込み、瞬時にフタが閉じられる。
その間、わずか1000分の10秒。
「吸引力が変わらない、ただ一つの食虫植物」というキャッチコピーがつけられてもおかしくない。
袋の中に吸い込まれた獲物は消化酵素によって分解され、養分とされる。
この捕虫の仕組みはwikipediaによると、
「あらゆる植物の中で最も洗練された構造の一つであると考えられている」らしい。
ダイソンもびっくりだ。
すごいぞタヌキモ。
と、主な食虫植物を紹介しました。
人の手による栽培も可能で、ホームセンターなんかでも売られてたりする。
育てる場合は少ない栄養でも育つ種なので、無理に虫を与えないでいいそうです。
自生する食虫植物は実は環境破壊などで数が減っており、天然記念物に指定されている地域・種もあるそうです。
みなさん、そのへんで見つけてもそっとしておいてあげてね!