こんにちは。
「ブタ肉は食べる前にしっかり火を通せ。
でないと取り返しのつかんことになるぞぉ!」
と、誰しもがこのような脅迫を受けたことがあるはずである。
そうだ、かねてよりブタ肉は必ず火を通して、生食することがないように言われてきた。
ウシは半生とかあるのに、ブタはなぜダメなのか。
何でダメなんだよ、このブタ野郎!
ブタの生肉を食べるのは危険なのか!?
「ブタ肉はよく加熱しろ」
これはよく言われることだけど、その理由は果たして何なのか。
ブタには数多くの寄生虫や細菌が巣食っていることが最大の理由である。
<出典:ikimonobanashi.blog.fc2.com>
ブタヘルペスウィルス、マイコプラズマ菌、トキソプラズマ、有鈎嚢虫やトリヒナといった寄生虫や細菌など、ブタの体内にはいろいろ住んでいるのだ。
以前、生レバーを食べて食中毒になったなんて話が流行ったけど、
「内臓を生で食わんけりゃよくね?」
なんて考えるのは甘ちゃんよ。
寄生虫とか細菌はブタの筋肉にも存在するんで、精肉だって同じなのである。
特に注意しないといけないのが、「人にも感染する」菌とか寄生虫だ。
ブタを十分に加熱しないまま食べることで、コイツらが生きたまま人間の体内に侵入することになる。
もしそうなるとだ、食中毒になったり、もっとどえらいことになったりするやで。
ブタに巣食う寄生虫たち…。感染すると
食中毒になってゲリゲロするくらいで済めばいいものの、寄生虫に体内に住まわれるとこれがまた悲惨である。
<トキソプラズマ症>
ブタに限らず、シカとか他の動物にも普通にいるヤツ。
人間に侵入した場合、健康な人なら特に症状は表れない。
ただし免疫機能が衰えてる人なんかが感染すると、脳炎や肺炎なんかを起こして死亡することもある。
野良ネコなんかも感染してる場合があるんで、ヤツらのウンコに触れたてはいけない。
<トリヒナ症>
「旋毛虫」っていう寄生虫による感染症。
コイツらは人間の体内に侵入すると交尾して、大量の幼虫を産む。
生まれた幼虫たちは体中を巡り、全身の筋肉に落ち着く。
これによって顔のむくみや筋肉痛が起こったり、呼吸に必要な筋肉の場合は呼吸困難を起こしたりする。
心臓の筋肉に侵入されれば、心筋炎を起こして死亡することもあるという。
あのモーツァルトもこのトリヒナ症で死亡した説がある。
<有鉤嚢虫症(ゆうこうのうちゅうしょう)>
いわゆるサナダムシの一種である。
あのビロンビロンのぶっといきしめんみたいなヤツね。
<出典:ja.wikipedia.org>
嚢中ってのは、それの幼虫のこと。
この幼虫は脳、眼球、筋肉、内臓、皮膚下と全身に寄生する恐れがある。
特に脳に寄生された場合、脳ミソは穴だらけにされてやがては死んでしまう。
<出典:www.gizmodo.jp>
中国では、10年以上ブタ肉の生食を続けた人が全身寄生虫まみれになった事例があった。
下の画像は患者の太もものレントゲン写真なんだけど、白いのが全部寄生虫らしいw
( ゚Д゚)
<エコノキックス症>
人間の体内に入ると、主に肝臓に寄生するヤツ。
多くは肝炎やらの症状を引き起こすけど、ほっとくとどんどん他の部位にも転移する。
やがては脳、骨、心臓と全身にまで寄生が広がって、寄生虫まみれになって死亡するという恐ろしい寄生虫である。
てことで、感染するとヤバイのである。
もう焼肉行って、豚カルビが出てきたら黒コゲになるまで焼き尽くし、
オサレな鉄板焼き屋に行ってもウェルダンしか頼めなくなるに違いない。
そんで「おコゲ」とかいうあだ名を付けられるのだ。
次ページ、生食でホントに寄生虫に感染するの?