こんにちは。
みんな大好き、深海魚。
あの一見グロテスクで不思議な魅力を持った深海の生き物はいつの世も大人気である。(ホントか?)
<出典:www.logsoku.com>
ところで、深海魚といえばその名の通り深海に住んでいる。
水深でいえば
200メートルより深い、太陽の光が届かない場所
を深海と呼ぶ。
当然水圧もハンパなく、
水深1,000メートルでは1平方センチあたりに100キロもの圧力
がかかることになる。
そんな場所で如何にして生物は平気でいられるのか!?
深海魚が水圧で潰れない理由
水圧で潰れるメカニズム
例えば人間を生身で深海に連れてったとしよう。
するとものの見事にグチャッとペッタンコになる。
これは鋼鉄でできた金庫でも同じ。
このように深海で「潰れる」っていうのは、「空気が潰れる(圧縮される)」ことである。
金庫が潰れるのは中に入ってる空気が水圧で圧縮され、その結果
「内側から」金庫は潰れるのだ。
逆に、水で満たしたペットボトルを深海に沈めても潰れない。
気体は液体とか固体に比べて圧力に弱く、
水圧が2倍になると体積が2分の1になる。
なので浅い海にいる魚を深海に持ってくと、浮袋にたまった空気が圧縮されて魚は潰れるっていう仕組みである。
深海魚の場合
深海魚はそこに目をつけた。
「そうや!内部に空気が詰まってなければ潰れないんや!」
というわけである。
そこである者は浮袋から空気を抜き、またある者は浮袋をかなぐり捨てた。
<出典:candypot.jp>
その代わりに体内を海水で満たす。
そうして体内と体外の圧力を均一にすることで、強烈な水圧にも耐えられるのだ。
たまにアンコウとか浮袋がある深海魚を船に上げると
目玉とか内臓が飛び出したりしてるけど。
<出典:ameblo.jp>
あれは体内の圧力は高いままなのに、体外の圧力が弱まったせいで勢いあまって爆発しちまうと。
ひでぶっ!!
<出典:kitsunekonkon.blog38.fc2.com>
そんでもいくら体内から空気を抜いたって、相当に高い水圧だと肉体の細胞レベルで潰れだす。
なので深海魚は自身の細胞を圧力に強いゴイスー(すごい)なタンパク質で作ることにした。
こうして深海魚たちは高い水圧にも耐えられる体を手に入れましたとさ。
水族館ではどうやって飼育してるのか!?
最近の深海魚ブーム(あるのか?)のせいか、水族館でも深海魚コーナーができたりと、その地位を確実なものにしつつある。
<出典:plaza.rakuten.co.jp>
これで一般層に受け入れられる気があるのかは分からんがw
で、水族館では深海魚をどーやって飼育しているのか?
見たとこ水槽はフツーだし、人工的に高水圧を作り出すゴイスー(すごい)な装置も見当たらない。
実はアレ、
浮袋が膨らんだ深海魚のケツから注射器とかで気体を抜いてる
だけなのである。
そうやって調節してやれば、普通の水圧でも問題なく生活できてしまう。
<出典:blogs.yahoo.co.jp>
浮袋を持たないヤツなんかは、もはや何もしなくていい。
便利な体である。
てことで、マックス水深が10,000メートルを超えるようなマリアナ海溝ばりの水圧を作る必要は無かったのである。
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