こんにちは。
驚異的な色の七変化で見る者を欺くカメレオンは誰しも知っている動物だけど、どうやってあの変色を起こしているかは知っているだろうか。
カメレオンは周囲の色に合わせて色を変化させるっていう通説があるけど、必ずしもそうじゃなくて、しかもそのメカニズムもよくわかってなかった。
それが最近の研究で明らかになったってことで、ちょっと紹介しよう!
なぜ色を変える?
カメレオンが体色を変える理由は、さまざま。
別に周囲に同化するためだけじゃない。
メスへのアピール、体調の変化、気温の変化、威嚇、ケンカ中、妊娠中とか、いろんな要因で色が変わるのだ。
感情(?)によっても変化し、ケンカに負けてヘコんでるときなんかも色が変わる。
けっこうナイーブなのねw
体色の変化の様子↓
すげーww
色が変わる仕組み
ほな、皮膚の色が変わるのはどんな仕組みなんやろか?
皮膚の色がかわる?
ノンノン!
実はもっと精密な機能が備わっている。
カメレオンの皮膚の奥の方には、虹色素胞と呼ばれる細胞があって、その中には「ナノ結晶」っていう物質がたくさん存在している。
カメレオンの皮膚は実は透明で、光は皮膚の下のナノ結晶まで届いて、その光を反射することで体色を表現している。
光は青・赤・緑の3色で構成されていて、それぞれ波長が違うからいろんな色に見えるってのは有名な話。
で、カメレオンはナノ結晶を自在に動かすことで、光の反射を調節して体色を変化させている(ように見える)のだ。
でもまだナノ結晶をどうやって動かしてるかまでは解明できてないそうだ。
そらあね、細胞レベルで動かすとかね、どうやってんだと。
んでさらに。
この虹色素胞だけど、さらにその奥に第2の虹色素胞の層があって、この層が太陽からの赤外線を反射して断熱効果の役割を持っている。
つまりだ、カメレオンはこのナノ結晶を使って自分の身を隠し、相手を威嚇し、異性にアピールし、熱から身を守っているわけや。
すごいぞカメレオン。
単に色を変えてハエを取ってるだけちゃうんや!
虹色素胞を持ってる動物は他にもいるけど、反射光を変化させるような仕組みを持ってるのはカメレオンだけなんだそーだ。
はい、以上カメレオンの体色変化についてでした。
カメレオンの進化、恐るべし。
どうもこの仕組を科学に応用する研究もあるそうだ。液晶画面とかね。
ステルス迷彩も実現するかもしれんぞ、よかったなスネーク。