こんにちは。
みんな大好き、パンダちゃん。
本名はジャイアントパンダ。
「ジャイアントがいるなら、ジャイアントじゃないパンダもいるだろ?」
という疑問は無しだ。
みなまで言うな。
白と黒のホルスタイン色で、笹食ってごろごろしてるだけの動物園の人気者である。
みんなこいつが日がな一日中、笹ばっか食ってるのは知ってると思うけど、その理由は知るまいて。
まあ僕も知らなかったんで調べてみました、よ!!
笹食うパンダ
さて、パンダですが、漢字でかくと「熊猫」。
字の通り、クマの仲間である。
クマのくせに、肉を食わず笹を食うという草食っぷりはまさに異端。
反逆のカリスマである。(古)
そもそもやつらは、クマであるがゆえに笹を食うに適した内臓を持ってない。
食物の違いから肉食動物は腸が短く、草食動物は腸が長いのだが、パンダはやはり腸が短い。
草食の場合は繊維が多いんで、消化に時間がかかるため腸が長くなるんだけど、パンダは肉食用の短い腸でかったい繊維の笹とか竹を食うもんだから、食った分の80%がウンコとして排出されてしまう。
なんという非効率。
さらに、笹や竹では絶対的に栄養が足りず、起きてる時間のほどんどを食事に費やさないといけない。
かつエネルギー消費を抑えるために、睡眠時間も多い。
よって、食っちゃ寝食っちゃ寝してるわけだ。
なんとうらやましい。
十分な栄養を蓄えられないため冬眠できず、常に慢性疲労状態。
最近の研究によると、パンダのエネルギー消費量は同じ体格の哺乳類と比べて4割にも満たず、ナマケモノ並みだそうだ。
さらにさらに、固い繊維の食事をしているせいで胃腸の粘膜を再生させなければならず、月に1回、古い粘膜を排出するために腹痛を起こす。
つまり、「あの日」である。。
あんなに食っちゃ寝ごろごろしてるパンダだから、さぞかし苦労も悩みもない、幸せな人生を謳歌しているんだろうと思いきや、意外なところで苦労人だったわけだ。
で、なんでこんな苦労してまで笹・竹食になったんかと。
それはやつらの過去に深い関係がある。
実はあまり知られていないが、パンダは約800万年前に祖先が誕生し、進化しながら現代まで生き続ける、まさに生きた化石なのである。
⇨生きた化石をもっと知る
その進化の途中、他の肉食獣との生存競争を避けるために次第に食べ物を植物へとシフトチェンジしていった。
氷河期には多くの生物が絶滅したが、笹や竹といった比較的環境変化に強い植物を食料とするようになったパンダは滅亡の危機を乗り越えたのである。
そう、パンダが笹ばっか食ってるのは、過酷な生存競争に打ち勝つための戦略だったのである!
えらいぞ、パンダ!
次に動物園でパンダを見たときには、
「わあ、かわいい〜〜♡」
ではなく、
「おめぇも苦労してんだな…」
と、ねぎらいの言葉でもかけてあげてください。