こんにちは。
荒ぶる野生動物、イノシシ。
「猪突猛進」の言葉が示す通り、猛り狂ったきゃつらを御することこれ敵わず。
十二支の1つにその名を連ねる神聖な生物ながら、その存在はまさに暴君。
だが都会生まれ都会育ち、都会のヤツらは大体友達なシティボーイ・シティガールたちにはイノシシといってもいまいちピンと来ないだろう。
なぜなら、テレビや動物園という、安全地帯からしかその姿を拝んだことがないからだ。
イノシシの危険性を誠に知るは、その戦慄を生身で体験した者のみ。
つまるところ、私は都会生まれの都会育ちだと言いたいだけなのである。
野生のイノシシに遭遇したときの対処策は!?
まずはイノシシの危険性を確認するために、この動画を見ていただきたい。
カメラを持ったオッサンがイノシシの襲撃にあっている。
逃げども逃げども、執拗にオッサンを狙うイノシシ。
しまいにはお気に入りのスニーカーまで強奪されているではないか。
オッサンが何をしたというのか。
ご覧のように、イノシシはその凶暴性もさることながら、スニーカーを奪うという悪行まで働くのだ。
エアマックスを履いていたら、もう完全に「マックス狩り」である。
※「マックス狩り」とは
説明しよう!!
最近のヤングたちは知らないだろうが、かつてNIKEの大人気スニーカー「エアマックス」が一世を風靡したことがあった。しかしそれに伴いヤンキーたちが他人のエアマックスを強奪するという恐るべき所業、通称「マックス狩り」も一世を風靡したのだ!!
ていうか、ここ神戸だよね。
神戸って都会じゃないの!?
シティだよね、神戸は!?
ということで、危険なイノシシはどこにでも出没する、まさに神出鬼没。
万が一、野生のイノシシと遭遇してしまったら我々はどうすれば良いのか。
自分の身を守り、そして愛するスニーカーを守るためにも対処策を練らねばなるまいよ!
①刺激しない
まず第一に、イノシシに出会っても刺激しないことである。
下手に騒いだり、パニクって急に走り出したりすると逆効果。
かえってイノシシを興奮させ、思わぬ襲撃を受ける可能性がある。
なので、そっと慌てず、ゆっくり後ずさりしながら距離をとるべし。
間違っても投石したり、棒で引っ叩くなどの暴力行為に及んではならない。
②イノシシの状態を確認する
イノシシがもし、カチカチいうような音を出していれば、それは威嚇音。
それにせわしなく走り回ってたり、パッと見で興奮状態とわかるようであれば近づいてはならぬ。
①と同じように、速やかにその場を去るべし。
③子連れに注意
イノシシも子供時代は、「うり坊」という可愛らしい姿をしている。
だがしかし、子供につられてフラフラと近寄っていくと、すぐ側に親イノシシが潜んでいる可能性がある。
「貴様!子供で釣るとは卑怯なり!!」
と叫んでももはや手遅れ。
無事を祈る。
④買い物袋は捨てよ
イノシシが人里まで姿を現すのはエサを求めてだったり、もしくは人間に餌付けされた経験があったりする場合だ。
故に、スーパーの帰りなんかで買い物袋をぶら下げて食い物の匂いをまとわせていると、イノシシの目に(鼻に)とまってしまう恐れがあるのだ。
もし遭遇した場合は、すぐさま袋を捨てて離れるべし。
そしてほとぼりが冷めたら回収すべし。
⑤イノシシが向かってきたら
どんなに注意しても、出会い頭に襲撃されようものなら対策のしようがない。
そんなときは、なるべく高い場所へ避難するようこころがけるべし。
木に登ったり、フェンスをよじ登ったり、イノシシが届かない場所へなんとしてでもエスケープするのだ。
360度まっ平らな平地で遭遇した際は、運を天に任せるといい。
⑥応戦してはならない
血気盛んなヤングや、武術に心得のある者は「バッチコーイ!!」とイノシシに立ち向かってしまうかもしれないが、これは御法度だ。
イノシシと人間とでは、パワーや俊敏性に圧倒的な差がある。
普通の一般人では相手にもならない。
またイノシシは鋭いキバがあるので、それで突き上げられようもんなら大怪我必至。
ふとももの大腿動脈を切られて失血死したケースもあるというから注意だ。
イノシシ「えぐりこむように打つべし」
以上、これらの対処策を覚えておくとよい。
ってかコレ、クマ対策と似てる。
すごい似てる。
イノシシの生態
では次に、イノシシの生態について見ていこう。
さっきまであれほどイノシシの危険性について語っているが、実はホントは臆病でビビリで神経質な動物なのである。
とっても繊細でデリケートなのだ。
<出典:animal-channel.net>
とっても繊細でデリケートなのだ…。
<出典:blogs.yahoo.co.jp>
サイズはピンキリだけど、大人になると70キロを超えたりする。
アメリカでは体長2.8メートル、体重470キロという非常にキングサイズなイノシシが発見されている。
そんな体格ながらも、走ると時速40キロ以上のスピードを出すことが可能。
これはあのウサイン・ボルトよりも速い。
さらに泳ぐことも可能で、本州〜四国の瀬戸内海を渡ったり、九州本土から離島まで泳いだりする猛者までいる。
「動けるデブ」とはこのことか。
こんなに繊細でデリケートなイノシシであっても、子供の頃は非常にかわいい。
うり坊かわいい。
背中のシマシマは、木々の間から差し込む木漏れ日に似せた保護色である。
シカの子供の背中の斑点と同じ。
昔はあんなに可愛いかったのに、どうしてこんなことに…。
「・・・・・・・・・。」
普段は森やら草原に生息し、果実とか木の実、キノコとか植物の根っこなんかを食べている。
ときには地面を掘り起こしてミミズやら虫、ヘビ、カエルなんかも食べたりする。
実はイヌ並に鼻がいいとされ、エサの匂いを敏感に嗅ぎ分ける。
「猪突猛進」ていうことわざからも、イノシシは真っ直ぐ突進することしかできないバカという認識が広まっているが、これは間違い。
イノシシは急停止や方向転換など、巧みにコントロール可能な上、学習能力も非常に高いのだ。
人間が張ったワナを学習して記憶し、同じルートを通らないようにしたり、過去にかかったトラップを回避するような行動をとることで知られている。
マッチョで知的キャラだと…。
日本にいるイノシシの種類
で、日本国内で見られるイノシシについて。
日本には「ニホンイノシシ」と「リュウキュウイノシシ」の2種類が確認されてて、そのほとんどはニホンイノシシ。
リュウキュウの方は沖縄にしかいない上、絶滅危惧種に指定されてるくらいレア。
なので日本でイノシシといえば、ニホンイノシシと思って間違いない。
ちなみにブタはイノシシが家畜化されたものである。
ブヒブヒ言ってるだけじゃないのよ。
イノシシによる被害
ほなら、実際にイノシシによる被害はどんなことが起きてるのかと。
いくつか挙げてみると…
①人的被害
さっきもあったように、道路とかそのへんでイノシシに襲われるケース。
噛みつかれたり体当たりされたり、キバでケガをさせられたり。
酷いときには死亡事故にまで発展している。
②生活環境被害
イノシシは市街地にも出没しては、家庭ゴミを漁ったりする被害が出ている。
これに味を占めたことにより、再犯率が高まる個体も多い。
また、車とか電車との衝突事故なんかも起きている。
③農作物被害
農家の畑を荒らすケース。
イノシシからすれば、新鮮な野菜や果物が労せず手に入るというわけで。
せっかく育てた作物を食い荒らされたり、地面を掘り起こされたりと、死活問題である。
農林水産省によると、平成26年のイノシシによる被害額は55億円にものぼるそうだ。
<出典:じげブロ>
防護柵やらトラップやら狩猟やら、いろんな対策を打ってるけどもいかんせんイノシシの知能が高いこととか費用の問題とかで根本解決に至っておらぬ。
と、一方的にイノシシが悪いようなイメージがあるけど、そもそものきっかけは人間側なわけでね。
如何ともしがたい問題なのです。
はい、以上でした。
イノシシ料理ってあんま食べたことないけど、ていうか味もよく覚えてないけど、どうなの。おいしいのかしら??