こんにちは。
落ちたら二度と生きて上がることはできないアリジゴクの巣。
<出典:ja.wikipedia.org>
昔はそこらでよく見かけたもんだけど、コンクリートで埋め尽くされた都会じゃあ見なくなったねぇ。
そんなアリジゴクを知らないシティボーイたちのために、アリジゴクがどんな姿カタチをしてて、どーやってあの地獄の巣を作っているのか説明しよう!!
あなたも人生のアリジゴクに落ちてしまわないようにお気をつけて…。
アリジゴクの巣作り、まさに職人芸
さて、アリジゴクの巣といえば砂地にポッカリと空いた穴。
そこに落ちたアリは必至に登ろうとジタバタするも、足元の砂が崩れて登ることはできない。
<出典:kido-azusa.blog.so-net.ne.jp>
そして穴の最深部ではアリジゴク本体が待ち構えていて、捕まったが最後、亡骸となって巣から放り出されるのである。
そんな巣をアリジゴクはどーやって作ってるのか?
口で説明するより動画で見た方が速いんで、見ろ!
どーだ、わかったか!?
なんかこう、円を描くように掘り進めていってるやないか!
アリジゴクは砂の粒の大きさを認識することができる。
なのでより細かい砂を巣の下の方に集めて、獲物がより逃げにくいようにしているのだ。
そんでジャマな大粒の砂はポンポン巣の外へ放り投げる。
なんという用意周到さよ。
どんな生態なのか!?
そもそもアリジゴクってなんなんだと。
名前が虫の名前ちゃうやんけ。
アリジゴクとは、ウスバカゲロウという昆虫の幼虫である。
幼虫っつてもイモムシじゃなくて、けっこう凶悪な体つきをしているw
<出典:white.ap.teacup.com>
頭には巨大なハサミの大アゴがついてて、胴体がまるっとデカイ。
前進することができず、移動は常に後ろ歩きw
また幼虫時代は肛門が無いため、ウンコは溜まりっぱなしである。
とんでもない便秘ヤロウだ。
(一応シッコはするみたいよ。)
そして掘った巣穴に落ちたアリとかを大アゴで捕まえて捕食する。
捕食はそのままモシャモシャ食べるわけじゃなくて、
なんと消化液で溶かして体液をすするのである。
この消化液の毒性は強力で、虫に対してはフグ毒のテトロドトキシンの130倍もの毒性がある。
んで散々吸い尽くしてカラカラになった哀れな虫の亡骸を巣の外へポイッとダストシュート。
そうして成虫になるわけだけど、親御さんの姿はこんなん。
<出典:ja.wikipedia.org>
似ても似つかないトンボみたいな見た目。
ちなみに大人になると同時に、
それまで溜めに溜め込んだウンコを一気に放出するw
えらい難産ちゃうんか。
何!?飼ってみたいって!?
アリジゴクかわいいー!!
飼ってみたいーー!!
LOVE♡アリジゴクっていう殊勝なお方もおられるようで。
アリジゴクは比較的簡単に飼うことができる。
適当な容器に適当な砂を適当に入れて、適当に水分を含ませてやればおk。
<出典:d.hatena.ne.jp>
適当すぎる説明だが、これで全部だ。
あとは巣を作るのを待って、適当にアリとかダンゴムシでも落としてやればよかろう。
巣穴を掘らなくなったら、きっと繭を作ってサナギになってるんで探してみよう。
<出典:d.hatena.ne.jp>
1ヶ月前後で羽化して飛んでくからフタしといてね。
はい、以上でした。
予想以上にアリジゴクは凶悪だった。
テトロドトキシンの130倍とか聞いてない。話が違う。
あ、人間は噛まれてもだいじょうぶだからね。(たぶん)