こんにちは。
日本人にはお馴染みの高級魚、フグ。
あのなんとも言えぬ歯ごたえとあっさりした味がたまりませんなぁ。
しかしだ。
綺麗なバラにはトゲがあるように、
美味しいフグには毒がある。
「毒が恐くてフグが食えない」
という、人生の半分を損しているかのような人まで輩出してしまっている。
そんなフグ業界に吉報である。
なんとフグを無毒化することに成功したというではないか。
その話、ちょっと詳しく聞かせてもらおうか。
フグの無毒化が実現!?
体内に猛毒、テトロドトキシンを蓄えるフグ。
その毒性は青酸カリの1,000倍以上もの強力さを誇るという。
青酸カリを飲んだことは無いから知らんけど、
火曜サスペンス劇場とかでよく人が死んでるあたり、かなり強力なんだろう。
それの1,000倍だ。
フグはそんな強力な毒を肝臓とか卵巣とか皮に仕込んでいるんで、誤って食べてしまうとエライことになるわけだ。
ちなみにこの毒は加熱したって無毒化されることはない。
フグ毒にあたると、神経の通信が阻害されて全身が麻痺、呼吸困難の後に死亡してしまう。
この毒を何と無毒化できてしまうという。
<出典:ameblo.jp>
なんと、とある方法で養殖したフグには毒が無いのである。
マジか。
天然モノには毒があって、養殖モノには毒が無いと。
一体どうやっているのか!?
そもそも最初からフグに毒は無かった
そもそも、である。
フグには最初から毒など無いのである。
!?
のっけから意味不明かもしれないけど、そうなの。
フグの毒は蓄積型ってヤツで、要するに食べたものから毒を蓄えていく方式。
つまり、最初は無毒なんだけど、エサを食べて成長するにつれて毒が体内に溜まっていくわけだ。
毒の大元は微生物(バクテリア)で、それを食べたヒトデやら貝やらに毒が移動。
そしてそのヒトデやら貝をフグが食べることで、毒はフグへ。
じゃあ自分の毒でないなら、フグだって危ないんちゃうかと。
ところがフグはちゃんと毒に耐性を持ってるのだ。
ズルい。
ゆえに、食べるエサを管理・制限すれば無毒フグが完成するのである。
そこで佐賀県のとあるフグ養殖場では実験を開始。
イワシとかアジとか、特定のエサだけを与え続けて、
毒の元になるヒトデとか貝は一切与えなかった。
結果、
4,800匹のトラフグ全ての無毒化に成功したのだ!
テーレッテテー!!
やったで、これでもうフグ毒に怯えなくて済むんや!
フグの肝だって食べられるやで!!
ついでに特許ももろてウハウハやで!!
と喜んだのだが、そうは問屋がおろさなかったのである…。
<出典:bakusuro.com>
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