そのきっかけとは、魚である。
コイツがエサとなる魚を察知すると、自分の体をアメーバとか鞭毛の生えた体に変態させる。
そして獲物に近づき、猛毒を放出するのだ。
放出された毒素は水中だけでなく、空気中にも散布される。
この毒が人間にとって非常に強力で、この毒素に触れた人間は皮膚や目に炎症を起こしたり、頭痛や吐き気・臓器不全も引き起こす。
さらには呼吸困難や記憶障害まで確認されている。
実際にこの生物の研究者がこれらの症状を起こしてバタバタとダウン。
回復までに最低半年は要するという。
現状ではこの毒に有効な治療法は見つかっておらず、コイツが生息する区域に近づかないことが最も有効な防衛手段である。
ちなみにこの生物はアメリカのノースカロライナ州やメキシコ湾などで確認されている。
ヒグマ
日本でもおなじみのクマさん。
だがその実態はそんな可愛らしいものではない。
体長3メートル、体重500キロにもなる筋骨隆々な巨体で、時速50キロで走り、泳ぎも木登りも得意という哺乳類最強クラスの戦闘マシーン。
獲物を求めて人里近くへ降りてきたり、人間が山に出入りしたりと遭遇する確率が比較的高い。
雑食性で、人間の食事も平気で食べる。
それに旨味を覚えたクマは再びそれを求めるようになる上、覚えた味が人間の肉であった場合はさらにヤバイ。
特に冬眠前の秋ごろは食いだめをするため、食欲旺盛なうえにウロウロと徘徊する。
そこで人間と出会えば
「あ、エサがおる」
ということになる。
武器を持たない丸腰の人間が敵う相手ではない。
かといって逃げきれる相手でもない。
絶望である。
世界でも日本でも、人がクマに襲われて悲惨な結果になった事件がたくさんある。
マタギのおっちゃんの忠告は聞いといたほうがええで!
はい、以上が絶対に遭遇したくない危険生物パート5でした。
これらの圧倒的な戦闘力の前に、人間は無力。
そこには決して人間が手を出してはならぬ、ならぬのだ…。