こんにちは。
近年、日本各地でデカいネズミが繁殖している。
それが「ヌートリア」と呼ばれるげっ歯類だ。
<出典:Wikipedia>
筆者も一度だけ近所の川原で見かけたことがあるが、
「なんだあのでけーネズミは…」
と戦慄したものである。
実はこのデカいネズミが社会問題になっているというではないか。
てことでヌートリアの姿にせまれ。
ヌートリアが日本に生息、大繁殖中!!
ヌートリアとは、南アメリカ原産の大型げっ歯類、ネズミである。
<出典:euledge.hatenablog.com>
もともとは日本にいなかった動物だけど、毛皮目当てで日本にも持ち込まれて野生化、繁殖。
体長50センチ、しっぽ40センチ、体重5キロ以上になる。
これはデカイ。
日本ではかつて「洋ドブネズミ」(笑)と呼んだ。
どデカいドブネズミである。
そして主な特徴は、オレンジ色の前歯。
ネズミだけによく伸びた前歯があるわけだが、オレンジ色だ。
<出典:www.northrup.org>
どうもコイツの前歯には鉄分が多く含まれてて、その色素がオレンジ色になって見えてるらしい。
パッと見は小型のカピバラみたいで可愛げがあるんだけど、
<出典:http://yaseiran.cocolog-nifty.com/arata/2016/04/post-a9eb.html>
歯がオレンジ色のせいで正面から見るとえらいブッサイクである。
<出典:http://animo-animal.jp/archives/666>
しかもこのネズミは凶暴で噛む力も強く、人の指くらいなら噛みちぎることも可能。
カピバラさんのようにお天道さまの下でのほほんとしているネズミとは違うのだ。
こんな危険極まりないネズミが、日本各地で繁殖しているという。
半水棲なんで、川とか沼の側に巣穴を掘って生活している。
近畿や中四国に特に多く生息してて、京都の鴨川や、国宝・姫路城、そしてあの大阪城のお堀にまで…。
完全に餌付けされている。
野生の心はどうした!
そう、日本での繁殖は人による餌付けも手伝ってしまっているのである。
一応、「餌付けはやめてね」的なお達しはあるものの、法律で罰することはできんのでエサやりを楽しみにしてる人がいなくならないんだそうで。
しかも本来は夜行性のハズなんだけど、日中にエサやりするもんだから昼間に活動するようになってきてるという。
コイツら、進化してやがる…!
てことでみなさん、餌付けはやめなはれ。
ヌートリアの駆除・捕獲
まあそんなこんなで、日本では北海道・九州以外で定着してしまった。
もともと外来種だけに、影響は大きい。
繁殖力旺盛で、稲とか農作物を食い荒らす。
その被害は1億円とも言われるから驚きである。
おのれ!
さらに外来種といえば、既存の生態系への影響が大きい。
日本にはこんなデカいネズミはおらんので、ほとんど敵もおらず増える一方。
つまりは在来種のエサを食い尽くしたりと、生態系を破壊しかねないわけだ。
さすがは「侵略的外来種ワースト100」に選ばれることはある。
おめでとう、これでキミも立派な害獣だ。
<出典:www.geocities.jp>
だが我が国もそんな自体を指を加えて見ているだけではない。
ヌートリアの駆除・捕獲作戦が敢行されているのだ。
自治体によっては捕獲すると謝礼金がもらえるところもあるけど、捕獲には免許を取ったり、捕獲の申請をしないといけないとかで簡単にはできぬ。
一応、年間数百頭単位で駆除はされてるものの、抜本的な解決には至ってないと。
まあ、勝手に持ち込んでおいて、増えすぎたから駆除せんかい、ってのもいかがなものか。
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