こんにちは。
生物の生命力ってのは、果たしてどこまですげえのか。
砂漠、南極、深海、高地…。
地球上ほぼどんな場所にも生命は生息するけど、その中でも
極限の環境に適応する微生物がいる。
そいつらの特性を利用して、医薬品を開発したり有害物質を無毒化させたりと、バイオテクノロジーに活かせないかという話だ。
まあそれができたらすごいよね。
んで、その極限環境微生物ってのはどんな種類がおるんかいと。
最強の生物、「極限環境微生物」とは…
極限環境微生物とはまたえらく仰々しい名前だけど、要は
普通じゃ考えられないような場所に住んでる微生物
のことだ。
人間とかその他の生物じゃあたちまち死んでしまうような環境にさえ適応した超☆タフガイな微生物が地球には住んでるのである。
微生物だからってあなどるなかれ。
お前ホントに地球生まれかと疑いたくなるような耐性を持ったヤツらを紹介しよう。
高温に耐える微生物
<メタノピュルス・カンドレリ>
深海の熱水噴出孔付近に生息する、高温を屁とも思わない菌である。
<出典:www.ls.toyaku.ac.jp>
100℃程度なんぞ朝飯前、120℃を超えても繁殖できる能力を持つ。
ほとんどの菌なら120℃で15分、高圧高温で処理されると死滅するのに、コイツは130℃で3時間処理しても耐えてしまうという。
高塩分に耐える微生物
<ハロモナス>
高度好塩菌といって、むしろ高塩分じゃないと生きていけないという変わった菌。
塩分過多は人間にとって血圧の上昇を招くけど、コイツらはなんのなんの。
海水の8倍もの塩分濃度を持つ塩湖なんかに生息する。
放射線に耐える微生物
<デイノコッカス・ラジオデュランス>
普通の生物にとって有害な放射線を浴びまくっても涼しい顔(?)をしている変態生物。
人間の致死量の500倍の放射線を浴びても平気で、さらに1500倍を浴びてもその40%近くが生き残る。
「世界で最も放射線に強い細菌」というギネス記録保持者でもある。
お前、絶対地球生まれちゃうやろ…。
重力に耐える微生物
<大腸菌>
<バラコッカス・デニトリフィカンス>
お腹の細菌、大腸菌とよくわからん微生物。
この2種類の菌は、何と地球の40万倍を超える重力にも耐えられる。
<出典:world-fusigi.net>
これはもうスーパーサイヤ人でも無理である。
コイツらも絶対地球生まれじゃない。
強酸に耐える微生物
<ピクロフィルス・オシマエ>
噴気孔あたりに生息する、最も酸に耐性のある微生物。
0.06pHというかなりの酸性にも耐えられる。っていうかそれが好き。
<出典:www2.city.kurashiki.okayama.jp>
pHが0っていうと、服に垂らせば穴があき、皮膚に垂らせばただれるレベルの酸である。
高アルカリ性に耐える微生物
<アルカリフィルス・トランスヴァーレンシス>
こっちは逆に強アルカリ性が好きなヤツ。
pHでいうと12.5っていう数値に耐えられる。
塩素漂白剤のpHに近い値である。
地下3200mの金鉱で見つかったという変種。
はい、以上〜。
これらの変態菌を利用することで科学が発達するかもしれんと。
でもこの菌を使ってなんかを発明して、特許を取ることが許されるんかという問題がある。
特許とかヤラシイことばっか考えてないで、人のためになるならいいじゃない、ねえ?