こんにちは。
シーフードには欠かせない食材、貝。
アサリの味噌汁やらホタテのバター醤油焼きやら、生牡蠣やら…。
貝好きは例えあたって腹をどれだけ下そうとも、決して貝を食べることをやめないという。
だがちょっと待て。
貝には毒があることを知っているだろうか。
それも非常に強力なヤツで、人を死に至らしめることもあるという。
それでもまだ貝を食べようというのか、チミは!?
貝が持ってる毒って!?危険なの!?
で、貝が毒を持ってるってのはホントだろうか。
それがホントなら、近所のスーパーでのうのうと貝を売れるハズがない。
しかしだ。
アナタ、もしくはアナタのまわりで貝を食べて
あたって残念なことになった話を聞いたことくらいあるだろう。
貝を食ったせいでゲリゲリ下痢糞ンになってしまった話をw
当の本人は死ぬほどキツイわけだが、まわりからしたらただの笑い事である。
そう、それこそが貝の毒なのだ。
たまたま運悪くあたってしまった人は、貝が持っていた毒にまんまとやられてしまったわけである。
正直、下痢程度で済んだのなら安いもんよ。
過去にはこんな貝毒事件が日本で発生している。
最悪の貝毒事件
1942年〜1950年にかけて、静岡県の浜名湖付近で貝による
集団食中毒事件が発生した。
「浜名湖アサリ貝毒事件」と名付けられたこの食中毒によって、
100人以上もの死者が出たのである。
食中毒の原因はアサリで、詳しい毒の成分と原因は不明のままである。
貝が毒を持つ原因は!?
全ての貝が毒を持つのかっていうと、そーゆーわけじゃない。
貝そのものが毒を持ってるわけじゃなくて、
貝が食べるプランクトンから毒が蓄積されるのだ。
なので無毒なプランクトンを食べてる貝は無毒で、有毒プランクトンをたくさん食べてる貝は有毒になると。
運悪くその貝を食べた人間が犠牲者となるわけである。
しかもその毒は加熱しても無毒化されない場合も多いんで、
生で食おうが火を通そうがダメなものはダメ。
貝毒の種類…こんなにあるんかい!
そして一口に貝毒っつっても、実はいろいろ種類があるのである。
<下痢毒>
一番ポピュラーなヤツ。
まさに下痢ピーになる。
ホタテとかアサリとか二枚貝に多い。
<麻痺毒>
フグ毒のテトロドトキシンと同レベルの毒成分で、発症すると顔面とか手足がしびれる。
症状が重いと呼吸困難を起こして死亡することもある。
こっちもアサリとかホタテとか牡蠣とか。
<神経毒>
発症すると口の中がヒリヒリした感覚になり、やがてそれが体中に広がる。
他にも運動失調とか、下痢を起こしたりも。
日本での発症例は無いらしい。
<記憶喪失毒>
なぜか脳内の記憶を司る領域である海馬が破壊され、記憶喪失を起こす。
最悪の場合はそのまま死亡する。
基本的に血清とか治療薬は無いので、自然に代謝されるのを待つしかないっていうね。
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