こんにちは。
今日は腹痛の原因についてですが、ただの腹痛じゃねーです。
腹痛ゆったら、緊張とか食べすぎとか胃腸炎とかが一般的ですけど。
実はそんなに知られていない、他の原因があるんです。
アナタのその腹痛の正体、アニサキスじゃないですか!?
「何それキモイ」
っていうアナタのために説明しよう。
寄生虫である!!
アニサキスとは!?
寄生虫アニサキス。
まずはどんな寄生虫なのか、解説していこう。
見た目は「いかにも」な姿をしている。
大きさにして1~3センチほどと、肉眼でも確認できる。
宿主は魚類やイルカ・クジラ等の海の生物で、その寄生サイクルは下のような感じだ。
①イルカ・クジラの体内で卵を産み、排泄物と一緒に海中へ。
②それをオキアミとかの小さい生物が食べ、そこで孵化する。
③その生物をサケ・サバ・アジ・イカとかが食べ、そこで成長する。
④さらにそれを食べたイルカ・クジラの体内で大人になる。
→①へ戻る、の繰り返しである。
主に宿主の胃腸の中で活動する。
人間への侵入
ではどうやって人間の体内に侵入するのか?
そう、さっきの③の魚とかを食べることで侵入されてしまうのだ!
アニサキスは内臓での活動がメインだが、宿主が死んで鮮度が落ちてくると筋肉のほうに移動する傾向がある。
なので、死んでから時間がたった魚を刺身とかで食べると侵入される可能性が高くなるということだ。
寿司業界とか漁師業界では有名。
年間で、1000~3000人ほどがアニサキスに感染しているとも言われる。
意外と多いやないか。
侵入されると…
体内に侵入したアニサキスは、当然食べ物といっしょに胃や腸に運ばれる。
そこでアニサキスは、胃腸の壁面を食い破ろうと暴れるのである。
それによって激しい腹痛と嘔吐という症状が引き起こされる。
発症してしまうと、
摘出するorアニサキスが死亡するのを待つ
のどちらか。
摘出する場合は、内視鏡治療が必要になる。
死亡するのを待つなら、1週間くらいはガマンせなアカンと。
うん、無理!
予防方法は?
1.内臓を生で食べない
ヤツらの居場所は内臓が主なんで、魚の内臓を生で食べるという特殊な嗜好を持つ人でない限りはないと思うけど。一応。
2.加熱・冷凍
60℃以上の加熱か、-20℃で24時間以上冷凍すると死滅する。
酢とか塩とか、殺菌作用のある調味料では死なないので注意!
はい、以上でした。
この話をすると、「寿司とか刺身を食べるのが恐くなる」あるある。
みなさんも、寿司や刺身をお食事の際、白いピョロッとしたのがいたらちゃんと取り除くようにしましょう。
刺身が食えなくなっても知らないんだから!!