こんにちは。

 

社会昆虫、アリ

あまりに当たり前にそのへんに居すぎて、いちいち気にもかけない生物である。

(でもたまに家の中に入ってくるのはご勘弁よ。)

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そんな矮小な存在であるはずのアリだけど、その活動は非常に興味深い。

 

一見取るに足らない昆虫のように見えて、その実高度に発達した社会生活を営むアリたちの、不思議で謎に満ちた行動を紹介しよう。

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働かないアリ、「働きアリの法則」とは!?

 

せっせと巣を作り、エサを運び、幼虫の世話をする働きアリたち。

彼ら働きアリは生殖能力を持たないんで、ただひたすらに自らが属するコロニーの利益のために働き続けるのである。

 

しかしだ。

 

そんな働きアリの中には、あろうことか働かないアリが存在する。

働きアリなのに働かないとはこれいかに。

 

隣で自分の同僚がせっせと働いてる中、ソイツは堂々とサボタージュを決め込んでいるのだ。

他のアリに働かせて自分は休んでる、とんでもねぇヒモニート野郎がのさばっているわけだ。

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やろう、どの面下げてサボってやがんだと。

 

 

実はこの働かないアリの存在は、アリ社会では普通のことなのである。

働きアリのうち、2割ほどのアリが「働かないアリ化」していると言われている。

 

残りの8割はちゃんと働くアリで、さらにその中の一部は超働くアリなんだそうだ。

その割合が、

 

「超働くアリ:普通に働くアリ:働かないアリ」=「2:6:2」

 

になり、これを「働きアリの法則」と呼んでいる。

 

 

じゃあこの働かないアリだけでコロニーを形成したらどうなるのか。

もう全然働かないニートだらけの集団である。

 

なんかちょっと見てみたい気もするけど、

なぜかそのうちの8割はちゃんと働くようになってしまうのだ。

 

ニートが働く…だと…!?

 

逆に、超働くエリート働きアリだけを集めた場合。

もうみんな高度経済成長期の日本のサラリーマンみたく、バリバリに働きまくるのかと思いきや、やはりそのうちの2割はサボるようになってしまう。

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「ママー!あのおじちゃん…」

「見ちゃいけません!」

 

 

つまり、どの集団を集めても2:6:2の比率になってしまうってこと。

 

これはどうしたことだ。

働きたいのか働きたくないのかどっちなんだ、おまいらw

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アリによって仕事をするための意欲が違う

 

実はこの現象、理にかなっているのである。

 

仮に全てのアリが均等に働くとすると、一見高いパフォーマンスを上げるように見える。

しかし、同時に全てのアリが疲弊してしまうわけである。

 

そうなると、有事の際に誰も働けるアリがいなくなってしまうってことで、働きアリはいわば交代制をとっているのだ。

 

要はある仕事に対して、「すぐに動くアリ」「なかなか動かないアリ」が存在すると。

「すぐに動くアリ」が働いて、疲れて動けなくなったときに「なかなか動かないアリ」が働くようになる。

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<出典:serif.hatelabo.jp

 

アリによって、仕事にとりかかるタイミングが違うわけだ。

 

これを「反応閾値」と呼んでいる。

 

こうすることで、安定的に仕事のパフォーマンスを保つことができるようになる。

 

なので、サボってるように見えて実は働きアリ予備軍なだけだったのである。

ヒモニート野郎とか言ってすんませんした。

 

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