こんにちは。
人類が未だ到達困難な世界、深海。
これだけテクノロジーが発達した現代においても、我々はその世界のごく一部しか知り得ない。
そんな暗闇の世界では、驚異の生態を持った巨大生物が悠々と泳いでいるという。
それが深海の巨大ザメ、「オンデンザメ」である。
<出典:i.imgur.com>
深海に住むがゆえに、我々人類との接点がほとんど無い生物。
だが、ここ日本の駿河湾ではたびたびオンデンザメの姿が目撃されている。
深海の王者とも呼ぶべき巨大なオンデンザメに迫る!!
オンデンザメが巨大すぎ!!大きさは!?
「ツノザメ」っていう種類に属するオンデンザメは、近縁種の「ニシオンデンザメ」っていうサメと並んで深海で最大級のサメである。
<出典:おもしろ生物図鑑>
※この記事では、「オンデンザメ」と「ニシオンデンザメ」を一緒くたに扱っとります。
そのサイズは捕獲した個体で最大4.4メートル、撮影された記録(ニシオンデンザメ)では7.3メートルを誇る。
体重は1トン超。
あの凶悪さで知られるホオジロザメが4〜6メートルくらいなんで、それと同等以上のサイズなのである。
名前の由来は?
ところで、オンデンザメの「オンデン」とはどんな意味なのか。
調べたところ、2つほど説があるようだ。
<説①:穏田>
漢字で書くと「穏田」と書く。
穏田てのは、昔の農民が年貢から逃れるためにナイショで作った秘密の田んぼのこと。
要はヘソクリである。
深海でひっそりと隠れて(?)暮らすサメゆえに、そう名付けられた説。
<説②:彼岸花>
徳島では、彼岸花のことを「オンデン」と呼ぶらしい。
彼岸花は根っこに毒を持つことで有名。
で、オンデンザメも体内に毒があって、生では食えないっていうウワサから彼岸花にちなんで名付けられた説。
どっちもなんとなくソレっぽいけど、信じるか信じないかはアナタ次第です。
オンデンザメの生態
これだけのサイズであれば、さも深海で荒ぶる暴君のようなサメかと思いきや、
「世界一のろい魚」としても有名。
泳ぐ速度は時速1キロ。
人間の歩行速度がだいたい時速4キロくらいなんで、超遅い。
前を歩かれるとイラッとするヤツだ。
巨体だからなのか深海だからなのか、とにかく泳ぐ気が無い。
こんなんでエサを捕まえることができるのか。
なので、やはり狩りは獲物を追うよりも待ち伏せ型。
瞬間的にはもうちょっと速く泳げるんでしょうね。
やればできる子なのよ、きっと。
とは言いながらも、食べれるものなら何でも食べるタチなのか、胃袋の中からは魚以外にもアザラシやらトナカイ、ホッキョクグマまでが見つかっている。
泳ぎの速いアザラシとか、陸に住むトナカイ、ホッキョクグマをオンデンザメが捕獲できるとは考えにくいんで、多分死骸を食べたんだと思われる。
過去には人間の遺体が出てきたこともあるそうで…。
やはり深海の主、ガッツリ肉食系である。
食べるものは選り好みなどしないのだ。
深海魚らしく、体はブヨンブヨン。
暗闇での生活のせいか目は小さくなり、嗅覚を発達させるためか鼻孔は大くなっている。
日本より北の寒い海域の深海に生息する。
目にはなぜか「カイアシ」っていう種類の寄生虫がよくついてることがある。
この寄生虫のせいで、ほとんど目が見えなくなっている個体も多いらしい。
「へあぁ〜、目が〜、目が〜〜!!」
と、どこかの大佐みたいに大変なことになってそうだけど、もともと深海なのでたぶん大丈夫なんでしょうね。
世界的にはかなり珍しいサメだもんで、詳しい生態はわかってないことが多いとされる。
研究者もその珍しさに、発見すると狂喜乱舞するようだ。
オンデンザメをカメラに捉えた研究者から喜びの声が届いている。
「ホーゥ、@#%※&(ピー)!!」
「イッツ ア シャーク!!オーマイガッ!」
「ホーゥ、@#%※&(ピー)!!、@#%※&(ピー)!!」
「ホーゥ、@#%※&(ピー)!!、イッツ ア シャーク!!」
「@#%※&(ピー)!!」
と、放送禁止用語を連発しているだけだった。
これでは研究員というより、ただの変態である。
この動画が学会の目に触れれば、彼の研究生命が危うい。
きっと彼の論文も、放送禁止用語が散りばめられて読めたものではないだろう。
テンション上がりすぎて、あとで後悔するやつだコレ。
オンデンザメはこれくらい珍しいサメなのである。
寿命もめっちゃ長い。
さてこのオンデンザメであるが、脊椎動物一のご長寿さんであることが知られている。
一説によると400年以上は生きると考えられているのだ。
平均でも270歳くらいってことで非常に長生きである。
その半面、成長スピードがえらい遅く、1年で1センチ程度しか大きくならない。
なので150歳くらいでやっと大人の仲間入り。
人間の80歳なんて、まだまだケツが青いヒヨッコよ。
オンデンザメの飼育
こんな深海ザメを飼育しようなんて考えるのもどうかと思うが、実は日本で過去に飼育されたことがある。
一部のコアなファンに崇拝される、沼津港深海水族館で2015年にたった7日間だけ飼育されていたのだ。
<出典:沼津港深海水族館twitter>
このときに飼育されていたオンデンザメは1.7メートルほどの小型サイズ。
たまたま駿河湾で生け捕られ、たまたまその船に沼津深海水族館の館長が乗ってたらしい。
その個体が展示されてたんだけど、7日目にして死亡が確認されたという。
南無三。
おそらくこれが世界で初めての飼育記録となったのであった。
肝油(サプリメント)の原料にもなる
オンデンザメが網に引っかかったりしても、食べないんで大概はポイ捨てされる運命。
ただし、肝臓は肝油サプリメントの原料にもなっている。
また北国では発酵食品になるってことで、ボロボロ捕獲されてるそうだ。
そんなこともありーので、さり気なく生息数がかなり危険な水準まで下がってきているとの見方もある。
てことで大事にしましょうね。
はい、以上した。
沼津のオンデンは一回見てみたかったなあと思うけど、時すでに遅し。
でもなんで駿河湾ばっかりなんすかね。
新年アケオメです!!今年も楽しい記事を期待しております♪
そういえば最近久しぶりに相方を作ってみたんで是非とも目黒ツアーを画策しておりますハイw
べらぼーさん、明けましておめでとうございます!!
今年もよろしくです。。
お、目黒ツアーいいですね。
ぜひ堪能してきてください笑