こんにちは。
ブサかわいいの元祖ともいえる犬、ブルドッグ。
「あのつぶれた顔がたまらねぇ」
と、一部のマニアから大人気の犬種である。
まさに時代の魁。
かわいいだけのアイドルは売れないということを見越していたとしか考えられない。
しかし、そのブルドッグも昔はまるで別人のような姿だったというではないか。
しかも姿を変えるにつれ、種族存亡の危機にまで直面するという事態にまで陥っている。
どうしちまったんだブルドッグ。
ブルドッグも昔はシュッとしてた!?
現在のブルドッグは、たるんだ顔面につぶれた鼻、太くて短い手足と
無様ないびきを発する、
ダルッダルの中年オヤジのごとき風貌である。
・・・・・・・。
しかし
「だがそれがいい」
というヤツだろうか、常に一定数のブルドッグLOVEな方々もおられるのが事実。
確かに世紀末の世界でも、犬好きはブルドッグを「親友」と称して可愛がっている。
<出典:blog.goo.ne.jp>
こんなブサかわいい界の重鎮ブルドッグだが、遡ること19世紀にはこのような姿はしていなかったのである。
当時のブルドッグを描いた絵を見てみよう。
<出典:ja.wikipedia.org>
!?
そこにあるのはキリッと整った強面、スラリとした筋骨隆々な肉体だった。
確かに顔はなんとなく面影があるが、ダルダルの皮膚や短い手足は見当たらない。
ていうか全然ブサかわいくない。
むしろカッコイイ。
それもそのはず、本来のブルドッグは名前の通り「ブル(雄牛)」と闘うために生み出された犬。
誇り高きサイヤ人のごとき戦闘民族(犬)なのである。
巨大な牛と肉弾戦を繰り広げられるだけの肉体が必要なわけで、現代のダルダル中年オヤジのような体ではお話にならない。
いびきかいて寝てる場合じゃないのだ。
「顔のビロビロの皮膚は、戦いでケガをしないため」
というのは完全なウソっぱちなのである。
その変化は肉体だけじゃなく、性格にも表れている。
現代のブルドッグは温和で大人しい犬だが、19世紀のブルドッグはまさしく狂犬。
戦闘用に獰猛で攻撃的な性格だった。
だが時代が進むにつれ、戦闘用ブルドッグの需要は無くなり愛玩動物としての道を歩むことになる。
凶暴な性格は削がれ、顔つきや体つきは庶民的になっていった。
完全に牙を抜かれて腑抜けにされてしまったのだ。
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